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G検定の学習|AI戦略2019の解説

本記事では、G検定に出題されている日本がAIの利活用のために環境整備・方策として示している「AI戦略2019」の取り組みについて解説します。

近年、AIは世界中の人々の関心を集めています。AIに関する技術が進歩し、製造・物流・広告・金融・医療など様々な分野で活用され始めています。

日本でもAIは話題を集めていますが、AIの技術に関して十分な競争力を有しているとは言い難くAIへの取り組みが遅れております。

このような事態に対応するために、日本はAI活用に関わる人材の育成のために「AI戦略2019(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/pdf/aisenryaku2019.pdf)」を策定しました。全ての学生に「数理・データサイエンス・AI」に関する教育や「リカレント教育」を実施することを発表しています。

AI戦略2019 数理・データサイエンス・AI」に関する教育

AI戦略2019は、「Society 5.0 の実現を通じて世界規模の課題の解決に貢献し、社会課題も克服するために、今後のAIの利活用の環境整備・方策を示すこと」であると目的としています。AIは「Society5.0」の実現に大きく貢献すると期待されています。

そして、AI戦略2019の背景となる理念は、統合イノベーション戦略会議で2019年3月に決定した「人間中心のAI社会原則(Principles of Human-centric AI society)」の基本理念です。

これは、AIの発展に伴い、日本が目指すべき社会の姿、目指すべき方向を示した7つの原則です。

そのAI社会原則の中にある「教育・リテラシーの原則」は、今後、AIを利活用していく社会において格差や弱者を出さないために、幼児教育や初等中等教育のほか社会人や高齢者の学び直しの機会を提供し、文理関係なく全ての人に平等にAI、数理、データサイエンスの素養を身につけられる教育システムが必要であると示しています。

そのような教育システムを行政、学校、民間企業などが協力しながら構築していくことが必要であるとしています。

メモ

【用語解説】Society5.0

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、AI、IoT、ロボットなどの先端技術を社会・産業に取り入れて今までにない新たな価値を生み出し、地域、言語、性別などによる格差なく多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細やかに対応したモノやサービスを提供することで経済的発展と社会課題の解決を両立し、人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができる、持続可能な人間中心の社会

 

人間中心のAI社会原則

基本理念
  • 人間の尊厳が尊重される社会(Dignity)
  • 多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(Diversity & Inclusion)
  • 持続性ある社会(Sustainability)
AI社会原則
  • 人間中心の原則
  • 教育・リテラシーの原則
  • プライバシー確保の原則
  • セキュリティ確保の原則
  • 公正競争確保の原則
  • 公平性、説明責任及び透明性の原則
  • イノベーションの原則

出典:人間中心のAI社会原則(統合イノベーション戦略推進会議決定)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jinkouchinou/pdf/aigensoku.pdf

 

AI戦略2019の戦略目標の中には、「我が国が、人工比ベースで、世界で最もAI時代に対応した人材の育成を行い、世界から人材を呼び込む国となること。さらに、それを持続的に実現するために仕組みが構築されること」を目標としています。

先述した基本理念を実現すために、「AI時代に対応した人材育成」が重要な戦略目標として掲げられています。

主な取り組みとしてリテラシー教育、応用基礎教育、エキスパート教育を通してデジタル基礎知識(いわゆる「読み・書き・そろばん」的な要素)である「数理・データサイエンス・AI」に関する知識・技能と、人文社会芸術系の教養をもとに、新しい社会の在り方や製品・サービスをデザインする能力などを全ての国民が育み、社会のあらゆる分野で活躍することを目指しています。

具体的な内容として2020年度から小学校で「プログラミング教育」が必修科、高校では2022年度から「情報I」が必修科目となることなどが示されています。

リテラシー教育は、全ての小中高生及び大学・高専卒業生がデータサイエンス・AIの基礎となる理数素養や基本的な情報知識を習得することを目標としています。

応用基礎教育は、文系理系を問わない全学部向けとして一定の規模の大学・高専生(年間約25万人)が専門分野への数理・データサイエンス・AIの応用基礎を習得することを目標としています。

エキスパート教育は、年間約2000人(そのうちトップクラス100人)をデータサイエンス・AIを応用して発見・解決する問題発見解決型学習、若手研究者の海外挑戦の機会を拡充などイノベーションの創出に取り組むことができる環境を整備し世界で活躍できる人材を育成することを目標としています。

まとめ

今回は、Society 5.0 の実現を通じて世界規模の課題の解決に貢献し、社会課題も克服するために示されたAI戦略2019について記載しました。

これからG検定試験のために学習する方に少しでもお役に立てれば幸いです。

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